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仕組みで稼ぐ社長の視点 第23話:「経営計画書の作成は社員を巻き込む」

「三好先生、毎年、経営計画書を作成していましたが、ここ最近では、もう作成しなくなり
 ました。作成しても、現場で実行されることがないので、数値目標だけ設定しています」

年商20億のA社長との打ち合せで現状について、お話しをされていました。
先代のお父様から会社を引き継ぎ20年以上社長業をしています。

世の中の変化を読み解き自社の進むべき方向性についても、論理的お話しをされており、
聡明な方なので、なんの問題もなく組織運営をできていると思っていましたが、実際は
社長が描いているビジョン、戦略の3割ぐらいしか実行できていない課題がありました。

数年前まで、経営計画書を社長一人で作成していたが、現場で実行されないので、作成
しなくなったようで、今後、どのように運営していくのか頭を悩ませていました。

決して珍しいケースではなく、社長と社員では、考え方、能力に大きな差があり、社長
の考えるスピードで組織、個人が実行していくことは稀なケースになります。

では、具体的にどうようにすれば進めていけばいいのか、それは、社長一人で経営計画
書を作成するのではなく、幹部及び管理者を巻き込んで作成していきます。

社長は、会社の業績を上げていくために「やらなければ」ならないことは、頭の中で明
確にイメージすることができています。

しかし、社長の業務は多岐に渡り、営業活動から現場での管理など、多忙な日々の中、
目の前のことで精一杯で将来について考える時間も余裕もない状態です。

この状態で社員を巻き込んで計画を立てるのは、もっと時間を要することになるので、
全ての意思決定を自分でした方が早いので、現場に1から10まで指示して管理をするこ
とになるので、さらに忙しくなり、時間を確保することができなくなり、毎年その繰り
返しで、気付けば社長も社員も高齢化して焦りが増すことになります。

また、社長と社員のコミュニケーションの課題として「依頼した仕事は、どこまで進ん
でいるのか?」「あの仕事の件もちゃんと進んでいるのか?」と社員に指示した仕事の
進捗状況に対しての報告がないので社長は気になっており、苛立っていることが多いです。

一方で、社員側にも言い分があって「社長のやろうとしていることがよくわからない」
「今の仕事で手一杯でこれ以上仕事はできない」という、現場の声も多数あることも
事実である。

組織運営において、社長が現場レベルの業務に対して指示、進捗確認をしていると現場
社員は自分の頭で考えなくなってしまいます。

組織において、社員は与えられた役割の中でどうすれば、目標を達成することができる
のか、考えなければ、当事者意識が芽生えず自主的に動くことはないです。

「社長が言っていることは現場の負担を増やしているだけだ」という考えから「社長が
なぜそのような考えなのか?」課題→背景→目的を理解し自らの頭で考え目標設定をす
るところから、会社ごとから自分ごとへと変化していきます。

社長一人だけでは、目の前の売上(短期的売上)と将来(中長期的売上)を同時に追っ
ていくことはできません。

幹部、社員を巻き込まなければ、実現することが非常に困難になります。
企業の業績は99.9%社長で決まるといっても過言ではありません。

その理由は、会社の方向性を最終判断するのは社長であるからです。
社長、幹部、社員が自社の将来に対しての期待、イメージを共に共有し、どうすれば
実現することができるのかについて、各部門、個人と具体的な目標、役割にしていき
ます。

社長や幹部といった一部の人に依存せずに全社一丸となって再現性のある成果を出せる
ように組織づくり行っていく必要があります。