06-4862-7349

〒530-0001
大阪市北区梅田1-11-4
大阪駅前第4ビル923号

仕組みで稼ぐ社長の視点 第20話:「3段階の戦略を構築して事業を飛躍させる」

「先生、当社は、これまで同じ市場で一つの商品を販売して、この数十年間順調に経営
 することができてきましたが、この先を考えると新たな収益の柱を構築することが
 必要であると健全な危機意識を持っています」

三好が創業した2015年から、ご支援させていただいている企業の3代目の方との
経営相談での会話がありました。

三好の顧問先として、創業社長、後継社長の割合は半々ぐらいになっています。
経営戦略における方針を決定する際に「市場の成長性」「人の成熟度」
「組織の成熟度」「社長の理念と覚悟」4つポイントに加えて、経営者の性格と経験
が決定を大きく左右する要因となります。

・第1段階の戦略:「既存事業における構築」
・第2段階の戦略:「既存事業における展開」
・第3段階の戦略:「既存事業における派生・新規事業」

経営戦略を決定する際に3段階のステップがあり、上記で示した4つのポイントと
社長の性格と経験によって、選択する段階が変わってきます。

創業社長であれば、第1段階:「既存事業における構築」からスタートし、事業を
構築していきます。

売上ゼロの状態から、新規開拓をして、業務も自身で回して、基本的には全てのこ
とを社長一人で会社を回している状態です。

第1段階のスタート期は、0から1をつくりあげていくので、お金、労力、精神力
全てにおいて、圧倒的な負荷がかかる段階、時期になり圧倒的なパワーが必要とな
ります。

創業経営者は、事業を構築できなければ会社を継続することができないので、一人
で市場を開拓して、さらに事業を磨き上げていくので、ほとんど全てトップダウン
で経営を進めていきます。

一方で、後継経営者の場合は、先代が既に開拓した販路、商品の基盤を引継ぐこ
とになるので、今回のコロナにような大きな変化がない限り、現状の売上、利益
が確保できている基盤があるので、創業経営者と比較すると0から1を創り出す力
や爆発力では分が悪いですが、いい教育を受けているので、偏差値の高い大学を
卒業して、大手企業に就職してから、会社を継ぐ傾向があり、スマートで頭の
いい方が多いです。

先代から、引継いだ経営基盤をベースに自社の事業の再定義をして、業務の標準化
経営の仕組化することで、業績を伸ばしています。

第1段階においては、構築したものを再度構築する作業なので、優秀タイプの
後継経営者にとっては得意分野になります。

最新のITツールの導入から、社員が安心して成長できる職場環境をつくるために
人事評価制度を導入したりと様々な経営手法を取り入れる傾向があります。

第2段階の戦略:「既存事業における展開」については、業界によっては、エリア
拡大店舗を増加させたり、販路を新規開拓して広げたり、新商品を既存顧客に対
して販売することが該当します。

ここで重要なことは、立案した戦略と目標を実行する組織体制に変化させること
が大きな課題になり、ここで立ち止まるケースは非常に多いです。

第1段階の戦略が順調であれば、あるほどに第2段階の戦略を実現することが
困難になってきます。

理由は、現在の事業の成功要因は、未来においての失敗要因になるからです。
つまり、今のやり方を繰り返した延長線上に次の第2段階があるということでは
ありません。

第2段階の戦略に進むには、これまでと同じやり方ではなく、組織、部門、個人
の「思考」と「行動」を変えていかなければなりません。

最後に第3段階の戦略:「既存事業における派生・新規事業」の実現がもっとも
難易度が高く、創業経営者であれ後継経営者であれ、苦戦することになります。

第1段階の戦略から第3段階の戦略を実現するためには、事業モデルの構築と
同時に実行する組織体制に変化することがセットになります。

特に第3段階の戦略では、社長ですら何を具体的に何をやっていけばいいのか
解らない状態なので、既存事業は完全に幹部社員に任せて、社長が専任で全て
の時間を費やせるように組織体制を変えていくことが最も最短で戦略を実現する
ことになります。

経営トップに求められることは、経営方針を明確にして、社員がその方針を理解
納得、共感、行動へと落し込んでいきます。

世の中の変化のスピードが早い時代において、変化できる柔軟な組織体制を構築
していくことが最大の課題になってくるのではないでしょうか。